日本では「イースター」で知られている復活祭ですが、イタリアでは「Pasqua」(パスクア)と呼ばれています。もともと「Pasqua」は、ユダヤ教の「Pesah」(ペーサー:過越の祭り)から来る言葉で、現在では「Gesu」(ジェズ:イエス・キリスト)の復活を祝うようになったそうです。 年が明けて、落ち着いてきた2月から3月上旬にかけて「Carnevale」で思う存分楽しんでから、「Pasqua」の日まで断食(現在では断食をする人は少なくなっていますが)をします。この断食の期間を「Quaresima」(クワレージマ:四旬節)と言い、「Mercoledi delle ceneri」(メルコレディ デッレ チェネッリ:灰の水曜日)から始まり40日間続くのです。 ところで、「Pasqua」の日は、月の満ち欠けに関係しているので、毎年同じ日というわけではありません。前年の年末にカトリック教会が発表するのですが、春分の日以降、月が満月になった後の日曜日が「Pasqua」の日になるのです。したがって、変動的ではありますが、毎年3月22日から4月25日の間の日曜日に必ず行われます。このように、「Pasqua」は変動的なので、「Carnevale」、「Mercoledi delle ceneri」、「Quaresima」の期間も毎年変わります。 また、「Pasqua」の前の一週間は「Settimana santa」(セッティマナー サンタ:聖週間)と言い、「Giovedi santo」(ジョベディ サント:聖木曜日)、「Venerdi santo」(ベネルディ サント:聖金曜日)、「Sabato santo」(サバト サント:聖土曜日)と典礼等を行います。 そして、「Pasqua」の日になると、それまで慎んでいた食生活とは打って変わって、「Festa」(フェスタ:宴会)をして「Gesu」の復活を祝い、「Uovo di Pasqua」(卵の形をしたチョコレート)を贈り合い、「Colomba」という平和の象徴ハトをかたどったケーキを食べます。「Uovo di Pasqua」も、「Colomba」も、キリスト教やユダヤ教と直接関係はないようですが、卵は当時とても貴重で、殆ど口にすることができなかったのですが、復活祭のお祝いで食べるようになりました。更に、卵の殻にペイントをして飾るようにもなり、いつしかチョコレートで作るようになったそうです。 こうして、「Pasqua」で「Gesu」の復活を祝った次の日は、「Lunedi dell’angelo」(ルネディ デッランジェロ:天使の月曜日)といって、イタリア人は家族や友達とピクニックに出かけます。今日のイタリアでは「Lunedi dell’angelo」のピクニックは、すっかり習慣になっていて、たとえ雨が降ってもピクニックをしなければならない、という国民的行事になっているそうです。しかし、中にはレストランへ食事に出かけて、「レストランへピクニックに出かける」なんて言いながら、簡単にその行事を済ませるItaliano(イタリアーノ:イタリア人)もいるそうです。
(Pasqua 復活祭 2005年のカレンダー)
Carnevale カーニバル
子供達は仮装してパーティなどをして楽しむ(Veneziaでは大人も仮装するため、各国から観光客が訪れる)
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